『医者が教える 50代からはじめる 老けない人の 「脳の習慣」』 和田秀樹
『医者が教える 50代からはじめる 老けない人の 「脳の習慣」』 和田秀樹

『医者が教える 50代からはじめる 老けない人の 「脳の習慣」』 和田秀樹

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医者が教える50代からはじめる老けない人の「脳の習慣」 [ 和田 秀樹 ]
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和田秀樹先生、今回のご本でも脳の前頭葉を鍛えることがメインテーマとなっています。前頭葉は感情のコントロールを司っています。これまでも出てきましたが、くれぐれも脳トレドリルやパズルをやることではありませんからね。食事、対人、生活の中でできることが色々あります。

『歳をとって「物覚えが悪くなった」ことを秘かに悩む人はいても、「自分が無口になった」ことを悩む人はあまりいないと思います。しかし「老化」という点でより深刻に悩むべきは、物覚えが悪くなったことではなく、無口になったことのほうなのです。』(P59より引用)

実は記憶する行為は、なんとか意欲や気力でカバーできたりするそうです。歳をとっても「好きなことならできるし、覚えられる」ということもあります。しかし、アウトプット=自分から「出す」という行為は前頭葉に頼るしかありません。受け身で思考停止ではなく、自分でやれることはありますよ。

これまでも、「行ったことのない店でランチを食べてみる」とか「いつもと違うルートを歩く」など日常で変化を少しでも脳に感じさせることというお話はありました。趣味を持つことも日常でできることです。俳句やピアノなど高尚なことでなくてもいいのです。藤井英子先生の記事でも少し書きましたが、あめちゃんみたいに、子供の頃好きだったお人形さんを集めて写真を撮るでもいいんです。ミニカー収集を中年になって再開してもいいんです。

『いろいろなことに興味を持つという思考習慣がある人は、年齢の割に若く見える人が多いのですが、要は「何かに興味を持つ」「好奇心を持つ」、そのこと自体が大切なのです。』(P133より引用)

「ちょっと〇〇してみよう」という意識。面倒だからとだらしなさを許してしまうと、いろいろどうでもよくなって、見た目通りの生き様になってしまいます。

そもそも論ですが、病気にならない生活を心がける。…と言うと、ご立派な精神論に聞こえるかもしれませんが、身体が思うようにならない、不自由で、病気の性質上、お酒も糖質も、それこそ飲み水の量ですら制限がかかる事態になるのは嫌ではないですか。現代は、生活も食事も狂いまくっているので、それこそ100年前ではありえないような病気のオンパレードだというお話は、金嶽宗信さんのご本レビューでも重複してしまいますが。

こちらも日ごろ心しておきたいお話です。

『スポーツ選手のように一定の箇所の筋肉を酷使しすぎると筋肉疲労が起こることはあっても、体を使いすぎて体が老化するということはありません。むしろ、人間の体の様々な機能は、「使わなければ衰える」のが必定なのです。』(p171より引用)

「歳だから」と、もう変えられないこと(年齢)への言い訳は一生使えてしまいます。あめちゃんは数年前に加圧トレーニングに入門したときに、「スピードスケートの清水さんみたいな脚にならないか?!」と心配してしまったのですが(笑)素人が、ちょっと頑張ったぐらいではなれませんから大丈夫です。身体を使うことを大げさに考えず、まずは「ちょっと〇〇してみよう」です。プロのアスリートを引き合いに考えなくて大丈夫です。

■あめ的回答■

実は「我慢」というのも前頭葉機能を低下させるそうです。例えば「嫌な人と我慢して付き合う」ということです。斎藤一人さん「絶対に関わってはいけない相手」というお話もされていましたし、ドン・キホーテ創業者 安田隆生さん口をきいただけで運気を落とす相手というのがあるお話もされていました。縁が切れない嫌でも関わらなきゃいけない相手だと言うのは思い込みです。あなたがなんとか仲良くしなきゃと思っていても、そもそもお相手さんが相当あなたを嫌がっていたらどうでしょうか?ス――っと離れてあげたらいいんです。こちらではどうしようもない相手というのもいるのです。逆にお相手さんがこちらをそう思っていることもあるでしょう。ケンカをしなくてもいいので、ス――っと離れてあげましょう。

脳の立場からも対人関係を考え直すにも、一助となる和田秀樹さんのご本です。

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